12月に賞与を支払うケースは多いと思いますが、健康保険・厚生年金保険の被保険者や70歳以上被用者に賞与を支払った場合（賞与を年4回以上支払うことが決まっていたり、慣例になっている場合は除く。）は、賞与支払届を日本年金機構に提出します。（健康保険組合に加入している場合は、健康保険組合独自の取り決めが定められている場合がありますので、加入健康保険組合にご確認ください。）
賞与支払予定月を日本年金機構に登録している場合は、日本年金機構から賞与支払届と賞与支払届総括表が郵送で届きます。被保険者の氏名等が予め印字されていますので、支払った賞与の金額などの必要な事項を追記して提出します。新しく入社するなどして、氏名が印字されていない被保険者がいれば、賞与支払届の記入欄に氏名等を追記して提出します。
臨時で賞与を支給する場合や、創業から間もない会社で初めて賞与を支給する場合などは、日本年金機構ホームページから書式をダウンロードすることができます。
被保険者の人数が増えてくると、紙の支払届を作成するのは結構な労力が掛かってきます。そのような場合は、ターンアラウンドCDによる作成・提出や、電子申請を活用してみるとよいでしょう。特に、給与計算ソフトや給与計算クラウドシステムを使って賞与計算をしている場合、給与計算ソフトの機能として、ターンアラウンドCDの作成機能や、電子申請をする機能が備わっている場合がありますので、それらの機能をまだ利用していないのであれば、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
〈当事務所では賞与支払届の電子申請にも対応しております。なお、賞与計算業務を当事務所にご依頼いただいた場合は、賞与支払届の作成・提出は無料サービスとなります。〉
賞与支払届の提出を忘れてしまうと、将来の年金額に反映されないなどの不都合が生じてしまいますから、必ず提出するようにしましょう。なお、（賞与支払予定月を日本年金機構に登録している場合で）賞与を支払わなかった場合でも、賞与支払届総括表だけを提出します。