社会保険労務士は何をするの?

社会保険労務士(省略して社労士や労務士と呼ばれることが多い。以降は社労士と呼びます。)が何をする職業なのか非常によく質問を受けますが、人事部や総務部の仕事をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

新人社会保険の事務手続きや給与計算などマニュアル的業務
中堅~ベテラン就業規則の作成や改定、従業員からの相談対応、採用業務など法律知識が必要となる業務
管理職人事制度や賃金制度の構築や改定など、組織としての実力を発揮させる業務

その他、一般企業の業務で扱うことは少ない分野になりますが、社労士は年金の専門家でもあります。

社会保険労務士は給与計算から年金までを取り扱う国家資格者です。
社労士の仕事を医者の仕事に例えてみると

社労士を理解していただくために、社労士の仕事を医者の仕事に例えて比較してみたいと思います。
社労士は「かかりつけのお医者さん(内科医)」のような存在です。かかりつけのお医者さんは、風邪をひいた時に薬を処方してくれるだけでなく、日頃の体調管理についてアドバイスをしてくれることも多いのではないでしょうか。これはやはり、病気の予防や健康な体づくりを考えてのことだと思います。
社労士も同じで、「従業員の遅刻が多くて困っている」というご相談があれば、それに対してアドバイスをさせて頂くことはもちろんのこと、こういった従業員トラブルの予防や明るく元気な会社づくりについて、日頃からご提案する存在です。(良薬は口に苦しと言われるように、時には耳に痛いことを申し上げることがあるかもしれません。)

社労士にも得意・不得意がある

社労士について定めた社会保険労務士法という法律があり、その中で社労士が取り扱う法律として59の法律が記載されています。(平成29年11月現在)これらの周辺に位置する他の法律も関係しますので、かなりの広範囲にわたって法律を取り扱うと言えます。
弁護士がそれぞれ専門分野を持っていることが多いように、社労士も得意分野・専門分野があると考えてよいでしょう。