「イクメン企業アワード」を耳にしたことはありますでしょうか?厚生労働省では男性の育児参加を促す取り組みを行っており、その一環として2013年度から男性の育児と仕事の両立に取り組む企業を表彰する制度がスタートしました。2015年度には育児をする部下(男女問わず)を持つ管理職や、自らが育児をする管理職の取り組みを表彰するイクボスアワードも始まりました。そして、2018年度はイクメン企業アワードに「理解促進部門」が新設され、従来からある「両立支援部門」との2部門制となり、さらに拡充されました。
2018年度のイクメン企業アワード、イクボスアワードのエントリー締め切りは、7月27日(金)までとなっております。既に育児と仕事の両立に向けて積極的に取り組んでいるのであれば、自社の取り組みを広く世間にアピールするチャンスですので、応募をご検討されてみてはいかがでしょうか。
一方で、仕事と育児の両立に向けての取り組みがこれからという企業であれば、過去の受賞事例を自社での取り組みの参考にすることができます。特に、イクボスアワードについては、企業全体の取り組みというよりも管理職の個人的な取り組みや心構えという側面が強く、イクボスアワードの表彰事例は初めて育児をする部下を持った管理職の方や、初めて自身が育児をする管理職の方に対する教材としての利用ができるのではないかと思います。
イクメン企業アワード、イクボスアワードへのエントリーや過去表彰の確認は、イクメンプロジェクト ホームページからお願い致します。
なおこちらのサイトですが、社内研修用の資料(動画もあり)やポスター等のダウンロードも可能となっております。初めて管理職になる方や、初めて育児をする部下を持つ管理職の研修に使ってみるとよいかもしれません。
中小企業は大企業に比べて優秀な人材を獲得することが難しいのは今も昔も変わりませんが、育児に対する考え方が変わりつつある現状は、優秀な人材を獲得するチャンスでもあります。育児を理由とする退職は一定数ありますので、他社に先んじて仕事と育児の両立支援に会社として取り組むことで、仕事と育児の両立に悩む優秀な従業員を獲得するチャンスに変えることができます。今までと同じことをしていても状況は変わりません。これを機に、他社とは一味も二味も違う取り組みを行い、優秀な従業員の獲得ならびに定着を図ってみてはいかがでしょうか。
<参考>
男性従業員が育児休業を取得したとき等に支給される「両立支援等助成金」の制度がありますので、育児と仕事の両立支援にこれから取り組む企業は、こちらの利用もご検討ください。詳細は、厚生労働省 ホームページよりご確認ください。