採用難はもう目の前?
2022年10月1日
厚生労働省は有効求人倍率を毎月公表しています。有効求人倍率の推移をグラフにしたものがこちらです。
グラフでは数値が細かい数値が分からないため、同期比で数値を拾い上げると次のようになります。(新規学卒者を除く。パートタイムを含む。)
2019年8月 1.60
2020年8月 1.05
2021年8月 1.15
2022年8月 1.32
元々コロナ前は少子高齢化の影響で採用が非常に難しくなっていたため、外国人労働者の受け入れ拡大等の施策が繰り出されていましたが、新型コロナウイルス感染症の発生により有効求人倍率が一気に落ち込みました。
以降、有効求人倍率の落ち込みは継続していましたが、2022年になってからは有効求人倍率が上昇を続けています。
経済活動の回復に伴って有効求人倍率も上昇を続けているわけですが、この調子でいけば有効求人倍率がコロナ前の水準に戻るのはかなり近い将来かもしれません。
以前はパートタイムの有効求人倍率が高くなっていましたが、コロナ後はパートタイムとパートタイム以外でほとんど差が無くなっています。おそらくですが、飲食、観光、接客等の比較的パートタイムを多く抱える産業の景気が回復してくると、パートタイムの有効求人倍率が他を上回る状況が戻ってくるのではないかと思います。
周りの話を聞いていると、今でも良い人材の採用が難しくなっているようです。退職予定者がいる場合や、事業の拡大を考えている場合は、早めに人材確保に動いた方がよいかもしれません。