休日・休暇に関する調査(楽天インサイト調べ)

 休日・休暇については、最低限度の基準が労働基準法に定められていますが、福利厚生の側面もあることから、従業員の募集・採用や従業員の定着にも影響があります。その点を踏まえつつ、自社の業務の実態を鑑みて設定することが肝要です。

 楽天インサイト(マーケティングリサーチ業)が行った休日・休暇に関する調査結果が公表されていましたので、ポイントを拾ってご紹介します。これを参考に自社の休日・休暇制度を検討されてみてはいかがでしょうか。

調査対象:楽天インサイトの登録モニターから1000人。楽天インサイトのウェブサイトにてより詳細な調査結果が得られます。

現在の休日数

全体平均では「週休2日」が90.3%で最多。「週休2日」が最も多い年代は20代(95.2%)。

今後の休日数

全体平均では67.4%が「増えて欲しい」。「増えて欲しい」の回答が最も多い年代は20代(75.8%)。

理想の休日数

全体平均では「週休3日」が78.0%で最多。「週休3日」との回答が最も多い年代は50台以上(82.2%)

休日が増えて欲しい理由

「趣味の時間を増やしたい」が49.6%でトップ。以下、「体が休まらないから」46.4%、「気持ちがリフレッシュできないから」44.7%と続く。「体が休まらない」「気持ちがリフレッシュできない」は女性の割合が高い。

有給休暇の取得のしやすさ

1日以内の休暇は74.6%が「取得しやすい」回答したのに対して、2日以上連続の休暇は47.1%に激減する。

2日以上の休暇を取得しにくい理由

「自分が休むと同僚に負担が掛かる」が32.7%で頭一つ抜けている。その他にも多くの理由が挙げられているが、大まかに分類すると理由は2種類に分かれている。1つは仕事量や業務分担に関係するもので、「自分がいないと仕事が回らない」「休暇中に業務対応が発生するかもしれない」「他の日に残業することになる」等が挙がっている。もう1つは職場環境に関係するもので、「休暇を取れる雰囲気が無い」「休暇を取ると罪悪感を感じる」「上司や同僚が休暇を取得しない」「休暇を取ると評価が下がりそう」等が挙がっている。

有給休暇の主な過ごし方

「旅行」が27.3%でトップ。「家族との時間」18.8%、「ゆっくり寝る」17.8%が続く。上位15項目には「子どもの学校行事参加」や「用事を済ます」が入っていなかったことが筆者としては予想外。実際にはこれらの理由は多いと思われるが、アンケートの方法に起因するのか、もしくは回答者がリアルな場面を想像しきれなかったのかもしれない。