労務解説

労働者派遣 2021年1月と4月の改定点

 派遣労働者に関する法律である『労働者派遣法』はこれまで幾度かの改定が行われてきていますが、2021年に入ってからも1月と4月に新たに改定されています。今回はその概要についてご説明します。 2021年1月の改定内容 <教育訓練等に関しての説明を義務化【派遣元】>  派遣元企業は、段階的かつ体系的な教…
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外国人労働者とのコミュニケーション②

 前回は、文化的な違いや労働に対する考え方の違いが原因で意思疎通が上手くいかない事例を取り上げた動画教材(経済産業省)をご紹介しました。  今回は、厚生労働省が公開している外国人採用に役立つ3つの支援ツールをご紹介します。 ①冊子教材「外国人社員と働く職場の労務管理に使えるポイント・例文集~日本人社…
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募集・採用の基本的注意事項をおさらい

 従業員の募集から採用を決定するまでの過程において、募集者の義務や制限事項・禁止事項が意外に多いものです。初めて従業員の募集・採用を行う場合はもちろんのこと、従業員の募集・採用に慣れている場合であっても、知らずに危険な募集・採用をしてしまっているかもしれません。  募集・採用の基本的な事項をピックア…
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休憩時間の基本をおさらい

 普段何気なく取っている休憩ですが、休憩には色々とルールがあることをご存じでしょうか?休憩のルールを知らないと従業員から指摘を受けてトラブルになることもありますので、休憩の基本的なルールをおさらいしておきましょう。 最低限必要な休憩時間は?  最低限必要な休憩時間はその日の労働時間によって次のように…
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外国人労働者とのコミュニケーション①

 厚生労働省から公表されている統計情報によると、令和2年10月末現在で外国人労働者を雇用している事業所数が267,243か所、外国人労働者数は1,724,328人でした。平成28年はそれぞれ172,798か所、1,083,769人でしたから、この数年で大幅に外国人雇用が広がっていることが統計から分か…
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新入社員に問題行動がある場合の取扱いを事例から考える

 大学を卒業してから1年間の就職活動を経て新入社員として入社したものの、入社から半年で解雇となり裁判で争った事案を基に、問題社員の取扱いについて考えたいと思います。 裁判所が認定した事実関係(東京地裁 令和2年9月28日判決) 4月A氏入社(3ヶ月の試用期間あり)A氏はマナー研修で「やりたくないので…
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支給実績が無い手当を廃止 注意点は?

 昔に導入した手当が今となっては誰にも支給されていない、といったことはございませんでしょうか?  例えば、ある企業では21時以降も残業をする場合には「夜食手当」を支払っていました。しかし、最近では残業削減活動の成果も上がって21時以降に残業するようなことが無くなりました。  その上、夜食手当は正社員…
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2021年1月施行『育児・介護休業法』改正ポイントのおさらい

 育児・介護休業法施行規則が改定・施行され、2021年1月からは「子の看護休暇」と「介護休暇」を時間単位で取得できるようにすることが義務化されました。今回は、改正の変更点や使用者側に求められることなどについて解説していきます。 子の看護と介護についての休暇が時間単位での取得もOKに  育児・介護休業…
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店舗統合による移転のため通勤困難で退職 雇用保険の給付はどうなる?

 コロナ禍の影響で経営合理化のために複数の店舗や事業所を一か所に統合するケースが増えているかと思います。場合によっては統合後の店舗や事業所への通勤が困難で退職する従業員が出てくるかもしれません。  この場合、雇用保険の給付はどうなるのでしょうか? 特定受給資格者と特定理由離職者  65歳未満の雇用保…
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固定残業手当の減額変更や廃止は可能か?

 働き方改革やコロナ禍など、様々な原因で残業時間が減少している企業もあるのではないかと思います。  固定残業手当を支払っている企業の場合、残業時間の減少に伴い、固定残業手当の過剰感を感じる場合もあることでしょう。  そこで今回は、固定残業手当の減額変更や廃止が可能か検討してみます。 固定残業手当とは…
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